この度は『迷ったら 楽しい方を えらぶのが いいと思う』にお越し下さり誠にありがとうございます。 KIKU / 菊と申します。

2017年5月から、徒然な日常を拙い文章ながら綴っております。更新は不定期です。

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ご清覧ありがとうございました。


書籍『ハムレット』 #1/3

以前『ジュリアス・シーザー』の観劇記を書いてみました。

 

思い返してみると、最近のKIKUは改めてシェイクスピアの舞台作品を映画館で鑑賞しているように思います。

実は昨年も「ナショナル・シアター・ライヴ(National Theater Live)」で企画された、ベネディクトカンバーバッチ主演ハムレット(Hamlet)』を観てまいりました。

まず、舞台美術が本当に素晴らしかったです。舞台というよりは映画を観ているかのようなスケールの大きさがありました。BBCドラマ『SHERLOCK / シャーロック』でシャーロック・ホームズを演じて国際的な注目を浴びたベネディクトカンバーバッチハムレットは鮮烈で、ユーモアも憂いも情感豊かに表現されておりました。KIKUのハムレット像が大きく変わるほど印象的でした。日本語版の字幕も簡潔で分かりやすくて嬉しかったです。

このように余韻に浸る日々を過ごしていたKIKUは、ある日無謀にも原書を読んでみたいと思い悩むようになりました。

 

それから数ヵ月後、遂に書籍を手に入れました。KIKUは今回、原書現代英語訳、そして日本語訳の3種類の書籍を購入いたしました。はたしてどれほどの需要があることやら見当がつきませんが、これからシェイクスピアを英語で読みたいという有志達のために、この記事を残すことに致します。

 

シェイクスピアの劇がはじめて一冊にまとめられ全集として出版されたのは、シェイクスピアの死後七年目のことでした。当時の全紙を二つに折った大きさだったことから「第一二折本(ファースト・フォリオ; F1と略記)」と呼ばれております。

F1には36篇の劇がおさめられており、このうち半数の18篇は、この全集が出る前、まだシェイクスピアの存命中に四折本(クオート; Qと略記)の形で一本ずつ別々に既に出版されておりました。さらに、同じ作品が二度四折本版で出ているものがあり、このような場合はQ1Q2と称して一般的に区別します。

ハムレットという作品の場合、まさに二折本の全集と、二種類の四折本が存在しております。現在の推測では、Q1海賊版Q2作者の生原稿F1シェイクスピア自身の劇団による上演台本を元にしているのではないかという説が一般的です。そのため、英語版でも日本語の翻訳でも、現在一般に用いられている本文は、Q2とF1を突き合わせ、繋ぎ合せた合成版となっております。

 

上記のような理由から、一口に原書と申しても様々な書籍が出ております

以下に比較した代表的な原書4冊を簡単にご紹介いたします。価格はいずれもペーパーバックのものです。

【価格】UK£で比較

ペンギン版 = オックスフォード版 > ニュー・ケンブリッジ= アーデン版

【注釈】

アーデン版 > オックスフォード版 ニュー・ケンブリッジ ペンギン版

【読み易さ】

オックスフォード版 ニュー・ケンブリッジ アーデン版 > ペンギン版

 ※ペンギン版は巻末に注釈が記載されているため、用途の如何によるところが大きい。

 ※アーデン版は注釈が多いため、本文が少々読みにくい印象がある。

比較検討ができなかったため、こちらでは特にご紹介できませんでしたが、他にもペリカン(Pelican)版RSC(Royal Shakespeare Company)版フォルジャー(Folger)版などもあります。(フォルジャー版にはオーディオCDの出版を確認しております。)

精読して比較できる程の英語力がなかったので、本当に簡単なご紹介となってしまい恐縮です。

 

KIKUは今回、後々はオーディオCDも購入したいと考えて、ニュー・ケンブリッジを購入いたしました。とはいうものの、実はまだ第1幕です。そろそろ本格的に読み始めたいと考えておりますが、英語が苦手なKIKUはなかなか重い腰が上がりません。

 

次回は引き続き、現代英語訳の書籍についてお話させて頂きたいと思っております。ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。

 

cf.   ナショナル・シアター・ライヴ(National Theater Live)

イギリスの「ロイヤル・ナショナル・シアター(Royal National Theater)」が厳選した舞台作品を映画館で上映する試みです。