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菓子「あんず餅」

菓匠 高木屋"あんず餅"をいただきました。
白餡とまるごと一粒のアンズが羽二重餅で包まれております。さわやかなアンズの酸味と白餡の甘さの調和が絶妙です!

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高木屋は金沢の兼六園の南にお店を構えております。元々は"加賀棹菓子"、"大納言最中"など典型的な和菓子が代表銘菓でした。
しかし、現在の三代目のご兄弟が、時代の流れに合せたお菓子の開発に力を入れられていらっしゃり、素敵なお菓子をたくさん取り揃えております。
私は特に、こちらの"あんず餅"が大好きです! アンズの季節になると、思い出したようにいただきたくなる銘菓です。

さて、アンズの種の中身の仁(じん)と呼ばれる部分である"杏仁(きょうにん)"は生薬としても利用されております。(ただし、梅の実の仁などと同様に、胃中の酵素により加水分解されることで人体にとって猛毒の青酸(シアン化水素:HCN)を発生させる"アミグダリン(amygdalin)"が含まれているため、青酸中毒を起こす危険性があります。)
元々は薬効目的で栽培されていたものを、近代になってから実を食するようになったと言われております。杏仁の効能は、咳止め・便秘解消・ぜんそくの発作を和らげる・利尿作用・鎮痛作用などがあります。
(ちなみに、古来よりアンズを生薬として利用していた中国では、医者のことを"杏林(きょうりん)"と呼んでいたそうです。)

そして、"杏仁豆腐"の杏仁も、本来はアンズの種の仁を指しておりました。しかし、レシピを拝見すると、アーモンドパウダーアーモンドエッセンスが使われることが多いかと思われます。材料面でも、なかなかアンズの種である杏仁をお見かけすることは少ないのではないでしょうか。
これは、アンズの種とビターアーモンドが香りも形も類似しているため、中国では同じように扱われていることが背景にあります。また、中国以外では、なかなか杏仁を手に入れることができないことも一因だと思われます。
そのため、私達にも手に入りやすいアーモンドパウダーアーモンドエッセンスで作ることが多いのです。